Windows 版 Adobe® SVG Viewer
  リリースノート
  バージョン2.0 (Build 55、3/14/01)
目次
SVG Viewer について
Adobe SVG Viewer は、2000年11月2日に公表された SVG 『Candidate Recommendation』仕様書草稿の内容をほぼサポートしています。 
  この仕様書は草稿段階であることにご注意ください。また、推奨される仕様として確定されるまでは、今後も改善されていくものです。
SVG Viewer のインストール方法
  - インストールの前に、古いバージョンのビュアーでSVG ファイルの表示に使用しているアプリケーションを閉じてください。
  
- インストーラを実行します。 最新のインストーラは http://www.adobe.co.jp/svg/viewer/install 
    からダウンロードできます。
Netscape プラグインを別のブラウザにコピーする方法
Netscape プラグインでサポートしている Netscape をもう 1 つインストールする場合は、次のファイルをプラグインフォルダにコピーすることにより、そのブラウザで 
  SVG ファイルを表示できます。
- NPSVGVw.dll
- SVGView.dll
- SVGViewer.zip
SVG ファイルをお使いの Web ブラウザで表示する方法
Adobe SVG Viewer をインストールすれば、Illustrator から書き出されたあらゆる SVG ファイルをサポートされている Web 
  ブラウザ上で表示することができます。
アートワークを SVG ファイルとして保存する方法
Illustrator 9 から SVG に書き出すことができます。まず Illustrator でアートワークを作成し、SVG に書き出します。その後、JavaScript 
  によるインタラクティビティやアニメーション、フィルタ効果などを手動で追加します。
ティップスとヒント
必要な動作環境
  - Windows 95、98、2000、Millenium Edition または NT 4.0 サービスパック 4 以上。
  
- Netscape Navigator または Communicator のバージョン 4.0 から 4.75、または、Internet Explorer 
    4.0 以上。 Netscape 6 はサポートされていません。
  
- 13 MB のハードディスク空き容量
  
- 32 MB の RAM(推奨)
SVG Viewer の既知の問題
すべてのブラウザ
  - SVG グラフィックのエッジ付近のエレメントがマウスアウトイベントを受け取らない可能性があります。
Internet Explorer
  - SVG Viewer を ActiveX コントロールとして他のアプリケーション(Microsoft Officeなど)で使用するには、Internet 
    Explorer 4 以降がインストールされている必要があります。
  
- 同一の SVG ファイルに対するリンクを持つ複数のウィンドウを開き、その SVG ファイルが HTML の <embed> タグを使用して埋め込まれている場合、いずれかのウィンドウを印刷すると、別のウィンドウの 
    DOM への変更に基づいて印刷が行われる可能性があります。これはInternet Explorer の制限によるものです。
  
- Internet Explorer の制限により、SVG ファイル内部に定義されているスクリプトから別のウィンドウのプロパティを参照することはできません。
  
- Windows 上の Internet Explorer での Adobe SVG Netscape プラグインの使用はサポートされていません。
Netscape
  -  
    
    Netscape 4.x プラグインは onunload スクリプトを実行できません。プラグインがアンロードされているという Netscape からの通知を受け取る時には、プラグインスクリプト環境が既に遮断されてしまっているためです。 
  
-  
    
    Netscape 6.0 ではプラグインを使用したページの印刷時にエラーをレポートし、埋め込まれたコンテンツの印刷は行われません。Netscape 
    では、2 種類のプラグインエラーアラートがレポートされます。表示されたアラートを解除すると、Netscape で HTML ページが印刷されますが、SVG 
    コンテンツの部分は空白となります。 
  
- ある Web ページから別のページへ移る際、HTML 内で実行されるすべてのスクリプトが終了する前に、SVG Viewer プラグインがアンロードされる可能性があります。
 したがって、HTML JavaScript 内で setTimeout または setInterval コールバックから SVG DOM へのアクセスを試みる前に、プラグインがまだロードされているかどうかをチェックするようなスクリプトを記述する際には注意が必要です。
 
- Netscape のデザインの制限により、以下の形式の HTML の使用は避けてください。 
    
  <a href="#" onclick="myScriptWhichModifiesSVG()">
 JavaScript が onclick イベントに応答してスクリプトの実行を開始するのにもかかわらず、Netscape もまたクリックに反応し、JavaScript 
      が現在のページをリロードするのを妨げるために問題が発生します。このコンフリクトはコードを以下のように書き換えることにより回避できます。 
     
  <a href="javascript:myScriptWhichModifiesSVG()">
 
-  
    
    JavaScript イベントハンドラにエラーがある場合、それ以降の JavaScript は実行されません。これは、プラグインによって実行されるスクリプトの処理に関する 
    Netscape のバグです。 
  
- Netscape のスクリプトの制限により、SVG イベントハンドラから別のフレームの URL を変更することはできません。 
  
- Netscape のスクリプトエンジンの制限により、SVG イベントハンドラ内からの alert() 関数呼び出しが機能せず、それ以降の JavaScript 
    が実行できなくなる可能性があります。セキュリティ特権ウィンドウなどの他のNetscape 形式のウィンドウにも同様の問題が起こります。このバグは Windows 
    98 上以外の Netscape 4.75 では、部分的に修正されています。 
  
-  
    
    Netscape には、JavaScript を利用するプラグインに関連するバグがあります。 JavaScript を利用したプラグインを使用してページをロードした後、Java 
    を無効にしてブラウザを終了すると、Netscape はクラッシュします。 
  
-  
    
    Netscape では必ずしもSVG スクリプト内から document.embeds[] アレイにアクセスできるとは限りません。このような状況に対処するには、document.mySVG 
    を使用します。mySVG の部分には埋め込みオブジェクトの名称を指定します。 
  
-  
    
    Netscape 4.x プラグインによって実行されるスクリプトのエラーは、Javascript コンソールウィンドウには表示されません。 
  
-  
    
    Netscape 4.x ではプラグインがスクリプトを実行する際に毎回わずかなメモリリークが発生します。 
  
-  
    
    LiveConnect プラグインコンテンツを含む Web ページをダブルクリックして Netscape 4.x を起動すると、終了時にクラッシュします。 
  
- Adobe SVG Viewer などのプラグインを含むページで "印刷プレビュー" 機能を使用すると、Netscape がクラッシュします。同様の理由から、Acrobat 
    Distiller を使用したプラグインを含むページを印刷しようとすると、Netscape がクラッシュします。 
  
- Netscape 4.0x で同一の SVG ファイルを 2 つのウィンドウで表示する場合、そのファイルがウィンドウオブジェクトにグローバル JavaScript 
    関数を使用していると、JavaScript が 2 つ目のウィンドウを初期化できない場合があります。この現象を回避するには、Netscape をより新しいバージョンにアップグレードしてください。 
  
- Netscape 6 のバグにより、SVG 領域内での右クリックによるコンテキストメニューの表示ができません。代わりに、Netscape 6 のコンテキストメニューが表示されます。 
  
-  
    
    スウェーデン語システム上の Netscape 4.x では、システムレジストリでプラグインフォルダの場所が正しく認識されないというバグがあります。このバグにより、インストーラによるプラグインのインストールができません。この問題に対処するには、ファイルを上記の説明に従って手動でコピーします。 
バージョン履歴
Adobe SVG Viewer バージョン 1.0 からの変更点
  - 11/2/00 に発表された SVG の『Candidate Recommendation』 
    仕様草稿へのサポートをアップデートしました。2.0 Viewer では、下位バージョン(1.0 Viewer)との互換性を保持できます。これによって、3/3/00 
    の SVG 仕様草稿の大部分をサポートできるようになりました。ただし、仕様書に記載のいくつかの機能(CSS ユニットのハンドリングなど)は著しい変化を続けているため、下位バージョンとの互換性の保持をサポートできません。
  
- エレメントと属性 
    
      - 次のエレメントのサポートが追加されました。 altGlyph、altGlyphDef、font、font-face、glyph、glyphRef、hkern、missing-glyph、mpath、pattern、switch 
        および vkern。 
      
- SVG Presentation Attributes のサポートが追加されました。 
      
- symbol エレメントを使用した use エレメントのサポートを終了しました。 
      
- グラデーションにおける spreadMethod 属性のサポートが追加されました。 
      
- フィルタ効果における新規属性 primitiveUnits のサポートが追加されました。 
      
- feComponentTransfer の "discrete" モードのサポートが追加されました。 
    
 
- CSS プロパティ 
    
      - 次の CSS プロパティのサポートが追加されました。 alignment-baseline、color-interpolation、direction、dominant-baseline、flood-color、flood-opacity、kerning、lighting-color、pointer-events、および 
        unicode-bidi。 pointer-events プロパティのサポートには、ラスターエレメントの透明度のサポートは含まれません。 
      
- font-variant プロパティのサポートが追加されました。ただし、SVG フォントに適用される場合のみです。 
      
- 最新のサポート仕様では、alignment-baseline プロパティに置き換えられたため、baseline-identifier プロパティのサポートが削除されました。 
      
- 最新のサポート仕様を反映するため、プロパティの clip-rule および fill-rule のデフォルト値が even-odd から 
        non-zero に変更されました。 
      
- 最新の SVG の『Candidate Recommendation』仕様書草稿では、CSS ユニットの処理方法が変更されました。現在では、CSS 
        ユニットはディスプレイ時間ではなくパース上のユーザスペースに変換されます。これにより、「ズーム」コマンドの機能が大幅に変更されました。 
    
 
- DOM 
    
      - Viewer の DOM Level 2 のサポートは、keyEvent インタフェイスを除き、DOM 2『Candidate Release』仕様書に準拠しています。keyEvent 
        インタフェイスはDOM 2『Candidate Release』仕様書には記載されていません。keyEvent インタフェイスのサポートについては、1999年9月に公表された 
        DOM 2 仕様書草稿に準拠しています。 
      
- SVGRect インタフェイスのサポートが追加されました。 
      
- matrixTransform メソッドを除く、SVGPoint インタフェイスのサポートが追加されました。 
      
- getTextLength および getLengthAdjust プロパティを除く、SVGTextContentElement インタフェイスのサポートが追加されました。 
      
- SVGDocument インタフェイスでの rootElement、getRootElement、currentScale、getCurrentScale、setCurrentScale、currentTranslate、getCurrentTranslate、および 
        setCurrentTranslate のサポートが追加されました。 
      
- Element インタフェイスでの DOM2 メソッド hasAttribute および hasAttributeNS のサポートが追加されました。 
      
- garbageCollect と呼ばれる新しい Document オブジェクトの非標準メソッドのサポートが追加されました。このメソッドにはパラメータおよび戻り値はありません。このメソッドの呼び出しによって、以前にツリーから削除された 
        Node オブジェクトを解放します。スクリプトが結果的にツリーからノードを削除する操作を実行し、削除された(または返された)ノードをスクリプトが使用しない場合には、スクリプトで 
        SVG ドキュメントの garbageCollect を呼び出す必要があります。garbageCollect の呼び出し後、garbageCollect 
        の呼び出し時にドキュメントに含まれていなかったノードへのスクリプトからの参照は、ドキュメントのメソッドへのアクセス時にはすべて失敗します。この処理は、Netscape 
        ブラウザについてのみ有効に機能します。Netscape の LiveConnect では不十分な参照はサポートされないためです。クロスプラットフォームのサポートを容易にするため、この呼び出しは 
        Internet Explorer でのみ実行可能です。ただし、実際にはそのプラットフォーム上では処理は何も行われません。 
    
 
- その他の変更 
    
      - 最新の SVG『Candidate Recommendation』仕様書草稿に準拠するため、userSpace ユニットのサポートは省略されました。 
      
- ユーザスタイルシートのサポートが追加されました。 SVG Viewer は SVG-User-Styles.css という名前のファイルを以下の検索方法で検索します。 
         
         
           
            | オペレーティングシステム | 検索パス |   
            | Windows 2000 | 
                My Documents 
                \Documents And Settings\<user>\Application Data 
                \Documents And Settings\<user>\Local Settings\Application 
                  Data 
                \Documents And Settings\All Users\Application Data 
               |   
            | Windows 98 | 
                My Documents 
               |   
            | Windows NT | 
                \WINNT\Profiles\<user>\Personal 
                \WINNT\Profiles\<user>\Application Data 
               |   
            | Macintosh OS 8.x | 
                システムフォルダ:初期設定 
                起動ドライブ:書類 
               |   
            | Macintosh OS 9.x (シングルユーザ)
 | 
                システムフォルダ:初期設定 
                システムフォルダ:ユーザ★bowne:「Users」に該当するフォルダ名がわかりません。★:<user> 
                起動ドライブ:書類 
               |   
            | Macintosh OS 9.x (マルチユーザ)
 | 
                起動ドライブ:★Users★:<user>:初期設定 
                起動ドライブ:書類 
               |  
 
- Adobe SVG Viewer は独自のカラーマネージメントサポート機能を備えています。このサポート機能により、お使いのディスプレイに適したデバイスプロファイルが検索されます。お使いのコンピュータにカラーマネージメントソフトウェアがインストールされており、モニタのプロファイルが選択されている場合は、Viewer 
        でもこのモニタプロファイルが使用されます。カラーマネージメントソフトウェアがインストールされていない場合や、無効になっている場合は、Viewer 
        はシステムから Adobe Monitor Settings プロファイルを検索します。このプロファイルは、Adobe Gamma ツール(他の 
        Adobe 製品と共にインストールされます)によって作成されており、通常はホストシステム上のその他のカラープロファイルと同じディレクトリに格納されています。適切なデバイスプロファイルが見つからない場合は、Viewer 
        はスタンダード sRGB プロファイルを使用してすべてのレンダリングを行います。 
      
- Netscape プラグインでは、現在 Java クライアントからの DOM アクセスをサポートしています。 
      
- ActiveX コントロールでは、現在 JavaScript 以外(たとえば、Visual Basic など)のイベントハンドラをサポートしています。 
      
- Windows 2000 との互換性に関する機能が改良されました。 
      
- アクセシビリティ向上のため、キーボードを使用した SVG グラフィックのパン機能が追加されました。Scroll Lock がオンになっていると、SVG 
        グラフィックにフォーカスがある場合は、矢印キーでパンできます。 
      
- 同一 SVG ファイル内での複数アニメーションの同時処理のパフォーマンスが向上しました。サイズが小さく、間隔の広い、同時処理する複数アニメーションを含む 
        SVG ファイルの、表示速度がバージョン 1.0 に比べて速くなりました。 
      
- Mac プラグインの性能強化 
      
- 縦書きテキストのサポートが改善されました。 
      
- 双方向性テキストのサポート機能が追加されました。 
      
- 全体的なパフォーマンスが最適化されました。 
      
- feImage がエレメントを使用するのと同じように働くよう修正されました。 
      
- PNG イメージのサポート機能がアップデートされました。 
      
- メモリ使用法が最適化されました。 
      
- アニメーティングパスのサポート機能が追加されました。 
    
 
コンタクト情報
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